ラジオドラマ作りワークショップ 「わたしが知ってる大野城のはなし 東地区の巻」

日本最古の山城「大野城」がねむる四王寺山の麓のまち、東地区。この町に住む住民が集まり、小さなラジオドラマを作るワークショップが開かれました。
この催しは、昨年の大野城南地区に続き2回目の試みで、前回に引き続き、俳優の古賀今日子(以下、こがきょさん)さん、俳優・劇作家の田坂哲郎(以下、たさかし)さんが進行役です。日程は12月15日(日)、21日(土)、22日(日)の短期集中、わずか3日間限り。最終日の22日の午後、集大成であるラジオドラマの収録が行われました。前回の南地区は家族の参加もあり、賑やかな作品になったそうです。今回はどのような作品になったのでしょうか?およそ40分にわたったラジオドラマの収録についてレポートさせていただきます。

~収録当日~

会場はドラマの舞台となる東地区の東コミュニティセンター研修室。新興住宅地を抱え、若いファミリーも多い東地区に似つかわしく、建物は新しく広々とした作りになっています。他の部屋からも賑やかな声が漏れ聞こえ、地域住民の活発な交流の場となっていることが伺えます。

ドラマの参加者は、こがきょさん、たさかし、東地区の住民7名。総勢9名がマイクを囲んで座り台本を手にスタンバイ。たさかし1名が男性、他8名は女性という顔ぶれです。

収録会場
収録中の様子

皆さん落ち着いていらっしゃいますが、多少の緊張はあるのでしょうか。こがきょさんがしっかりと皆さんを見渡し、リラックスできるよう間をとります。皆さん笑顔。

こがきょさんのさすがプロというナレーション、そしてBGM付きで、ドラマの収録が始まります。ストーリーは、それぞれの参加者が持ち寄ったエピソードが順に繋がっていきます。

その共通点は四王寺山。春夏秋冬いつでも眺め常にそばにあった山が、3日間という限られた期間に集まった参加者の点を結びます。あまり地元の風景を意識することはなかった、と参加者の方が後のインタビューで言われていましたが、そういえば・・と気づいた、山に関わる昔の思い出や、日常の出来事。それら個々のエピソードが重なりあうことで、地元を、ひいては自分を改めて見つめ、さらには参加者が一体となる素晴らしいストーリーとなりました。収録が終わった瞬間の皆さんの充実した表情が印象的でした。

参加者は東地区に住むごくごく普通の住民の皆さん。たった3日のワークショップでなぜこのような完成度の高い作品が?と驚かされましたが、収録後の対談で、ヒントを得ることができました。

短い期間での共同作業になるため、なるべく早く打ち解けられるよう、初日はゲームを盛り込んだレクリエーションから始まったとか。ゲームの内容も、お互い知り合うような設問を入れたり、体を動かしたり、と工夫されたようです。

自分を出す、自分を知ってもらう、自分の体を使って表現する、といったことは、特に大人になると日々の生活で見落とされがちです。ですが、遊びを通して取り組むことにより、それらの力がうまく引き出され、短期間でもすばらしい成果を生んだのだと納得しました。

このラジオドラマの作品は、さらに編集によりブラッシュアップされ、YouTubeにて公開されます。地元発のストーリーに身を置けば、地元のよさを再発見できることでしょう。あなたのストーリーも浮かんでくるかもしれません。是非お聞き下さい。

                                                 

レポーター こっこ

 

「わたしが知ってる大野城のはなし」

芸術文化の体験?興味はあるけどハードル高いなぁと思っているみなさんへ。

市が策定した「大野城市芸術文化振興プラン」の中で、誰もが体験鑑賞できる環境づくりをめざした企画の一つとして、地域発ラジオドラマが栄町のワークショップから生まれました。
ファシリテーター(計画立案と支援)を務める俳優、古賀今日子さんと劇作家で俳優、田坂哲郎さんの力強いサポートを受けて、昨年(令和5年)は南地区、そして令和6年12月、舞台は東地区へと巡ってきました。
それは中身を知ると、あなたも私も参加したくなる、今後も展開予定のワークショップシリーズなのです。
今回は「わたしが知っている大野城のはなし 東地区の巻」ラジオドラマ発表会のレポートと舞台の裏情報をお届けします。

東コミュニティセンター2階研修室では、時間ギリギリまで準備や原稿の確認に力を合わせる9人の出演者たちの緊張した姿がありました。
会場を包んで流れていたジャズのBGMがフェードアウトすると、進行役の古賀今日子さんが明るい声と笑顔で挨拶「一人ひとりの暮らしを重ねたら町になる、分かち合い、受け取ってもらえたら…」と語り、正面に半円状に並んで椅子に座る、硬い表情の出演者たちに「深呼吸はしたら?」「エイエイオーはしなくていい?」とおどけて声掛けすると、皆の表情も和らぎました。
今日を含め3回という限られた時間でどうやってつくったのだろう?と疑問の目を向ける私の前で、ラジオドラマはワクワクドキドキのスタートです。

内容は、この町での仕事や人との出会い、子育ての日々の出来事、いつも目の前にある四王寺山の四季の移ろいを慈しむ日々や、幼い頃の四王寺山の記憶と思い出に今を重ねたり、校庭から見えるゴリラ山を大人になった今も変わらず大事に見つめる話。古賀今日子さんがこの町を知るために探索したり、この企画の広報活動をするスタッフの様子も描かれました。

どれも気取らない暮らしの中の小さなドラマだけど、聞いているとそこには、四王寺山のある風景が広がるこの町で、生き生きと暮らす人たちの営みに温もりを感じ、幸せな気持ちになりました。

終演後、9人の出演者たちは晴れやかな笑顔で「めちゃよかったね」「名残惜しいから皆で写真撮ろうよ」と盛り上がり、大成功の手ごたえを感じている様子でした。
最後に一緒に座談会に参加させてもらい、貴重なお話を聞くことができました。
「残したい記憶をラジオドラマにできてよかった」「プロの俳優さんの声が入り、感激した」「皆との出会いは宝物」と誰もが満足感を口にするものの、「最初は初対面で不安だった」「話の材料がなかった」「台本の書き方がわからなかった」という本音も飛び出しました。
そうでしょう、そうだったに違いありません!
ここで、3回で作りあげたことへの疑問を古賀今日子さんに伺って、その答えがファシリテート力にあることを知りました。

初対面の人の緊張を解くための遊びや、リラックスするための体操を仕掛け、皆で楽しくおしゃべりする中で記憶を引っ張り出し、自分の話をきいてもらうことが創作につながるように誘導していったとのこと。台本の構成が難しいなら、聞き手を設定して言いたいことのみを話す形や、実際のやり取りをそのまま会話形式にしてもOKと、一人ひとりに寄り添ったサポートでバラエティ豊かな台本に仕上がりました。
わたしも体験してみたい、という気持ちさえあれば何も準備はいりません。
出会いもワークショップも楽しんで、一緒に作る喜びを体感しましょう。

※収録した今回のラジオドラマは、後日インターネット配信されます。大野城市YouTube
 栄町、南地区のラジオドラマは配信済みです。
注)名前は自分でつけたニックネームで、顔出しはなしです。

ニックネーム ゆうゆう

 

自分・新発見のラジオドラマ 『わたしが知ってる大野城のはなし東地区の巻』

ラジオドラマの発表会が、令和6年12月22日(日)に東コミニュティセンターで行われました。

ラジオドラマって何?
誰が何するの?

疑問は次々と生まれる中、発表会が進むうちに謎は解けていきました。今回はそんなイベントをレポートします。

ラジオドラマの発表会は、栄町、南地区に続き、今回で3回目。

東地区在住の方々が、自分たちの住む街での思い出等を話し、それを土台にシナリオ作成・ラジオドラマ形式で発表。その音源をYouTubeで配信するそうです。

参加者は、進行役の古賀今日子さん(俳優)と田坂哲郎さん(劇作家)のお二人を含め合計9名。
3日間という短い期間で、ラジオドラマ完成・発表とハードな企画。
そこはさすが進行役のお二人。参加者の仲を深め、安心して話せてシナリオ作りができる環境を整えてくださったとのこと。

各自のテーマは十人十色。
ゴリラに見える山から始まる小中の思い出、学生時代に行った男女の友人たちとのハニカミ四王寺ドライブ、親と子、子とその子が巡る同じ思い出などなど。
ここには書ききれない素敵なお話が9つ詰まったラジオドラマ。

その続きどうなるの?って気になる話もありますが、それは発表会後の座談会で聞けるというスピンオフ付き。

一人一人の参加者の方が語る大切な思い出は、自分の思い出を重ねたり、過去を振り返ったり、追体験をさせてくれるものでした。また発表会の鑑賞後には、地域愛と人と人のご縁を深め、自分を見つめ直す機会をもらえる素敵なイベントでした。

無料で、ワクワク・ドキドキもあり、満足感、達成感まで得られるイベントなんですが、参加できる枠が残ってました。過去のラジオドラマの再生回数も少なく、そこはまだこの素敵なイベントの存在がみなさまに届いていないだけだと感じました。

多種多様な老若男女の参加者が多数いれば、いろいろな話が聞けて、さらに楽しいラジオドラマになることは間違い無いです。

ラジオドラマの作成という非日常に触れる、
チャレンジする、気付かなかった、忘れていた新たな自分を発見できるイベント。

次回のラジオドラマは、中央地区もしくは北地区で行わる予定ですが、日程はまだ未定。
ぜひぜひ次回の参加を心よりお待ちしております。

(東地区のラジオドラマの配信:YouTubeわたしが知ってる大野城のはなし東地区の巻

ニックネーム 蓮