アウトリーチ事業 (鑑賞体験狂言)レポート
2026.03.23
大野城市では、主に多目的複合施設「大野城まどかぴあ」が中心となり、子どもたちを対象としたアウトリーチ(学校訪問・鑑賞事業)が行われています。
令和8年1月27日火曜日、「まどかぴあ大ホール特設能舞台」にて、 市内の小学6年生全員を対象にしたアウトリーチ事業「まどかぴあ“芸術の時間”」が開催されました。
今回のテーマは狂言。福岡市を拠点に、100年以上にわたって狂言の普及活動を行う「福岡大蔵会」のみなさんによる、本格的な狂言「柿山伏」の鑑賞体験が実施されました。
進行のキングスリーさんの「狂言は、むかしむかし室町時代から伝わる日本のお笑いです。狂言と能をあわせて能楽と呼びます。」といった歴史の説明や、「能舞台の正面には松が、側面の板には竹が描かれています。じゃあ梅はどこだと思う?梅は演者です。演者が舞台に立って、松・竹・梅が完成します。」という話の後、いよいよみんなが待ちに待った「柿山伏」が始まります。
「柿山伏」とは、空腹の山伏が柿を盗み食いしているところを持ち主に見つかり、からかわれ、カラス・猿・トビの鳴きまねを強制され、最後には、木から飛びおりることになる話です。
大野城市の小学6年生が使う国語の教科書にも登場する有名な演目です。
子どもたちは真剣に舞台を見つめ、山伏が持ち主に見つからないようあわてて枝にかくれ、猿の鳴きまねをする場面では笑い声も。演目が終わると、それぞれの衣装の違いや、扇子・刀などの説明を受けます。
ここからは実際に、動物のしぐさと鳴きまねを体験します。
カラスは手でくちばしをつくり、 コカア・コカア
猿はおしりを見せて キャア・キャア
トビは両手を広げて ピーヒョロヒョロ
みんな楽しそうに動いています。
質問タイムでは、「他の動物の鳴き声も教えてください」との声に、犬・にわとりの鳴き声や魚のタイの動きを披露されました。
教科書で学んだ事を実際に、それも立派な能舞台で鑑賞できたという特別な体験をした子どもたち。
最後にキングスリーさんが語った、「茶道などたくさんの日本伝統があります。自分の興味あることを見つけて守っていきましょう。」という言葉は子どもたちにしっかり届いたことでしょう。
福岡大蔵会とは
1916年に設立。室町時代から約650年続く、日本の伝統芸能である「狂言」。福岡大蔵会では、狂言を通して子どもたちに日本人のもつ感性や日本語の美しさを感じてほしいと思いながら活動している。
大野城まどかぴあアウトリーチ事業「まどかぴあ“芸術の時間”」とは
アーティストと交流する特別な体験を通じて、子どもたちの想像力や表現力、豊かな感性や創造性を育むことを目的に、小学校へのアーティスト派遣やまどかぴあ大ホールでの鑑賞体験を行っている。