「ティータイムコンサートVol.314」の生演奏を聴いて
2026.03.13
「2026年2月26日(木)に「まどかぴあギャラリーモール」の特設ステージで「ティータイムコンサート」が行われた。出演者は和胡(わこ)奏者の里地帰(さとちき)さんとピアノ奏者の冨永隆治さん。演奏曲目は、シルクロードのテーマのほか4曲。私は和胡という楽器を知らないので、バイオリンの音色を想像しながらコンサート会場へ向かった。
会場は赤ちゃんを抱いたお母さんもいる和やかな雰囲気、プログラムには「『気軽に音楽を楽しんでいただきたい』との想いで、無料のコンサートを定期的に開催しています。普段なかなかコンサートに来ることができない子どもたちにも音楽に触れる機会を、との思いから年齢などによる入場制限を設けておりません」と記載されていた。
有料のコンサートと違い、リラックスした雰囲気の中で演奏とトークが進む。曲と曲の間には100人を超える聴衆の大きな拍手が沸き、福岡在住の演奏者を喜ばせていた。
1曲目の「シルクロードのテーマ(喜多郎)」を聴いている間、私の頭にはこの曲がテーマ曲になっていた40年以上前の番組「NHK特集シルクロード」の映像が浮かぶ。それは果てしなく続く砂漠。あの頃は教科書と百科事典でしか見ることができなかったものだ。夜になると家族でテレビを見ていた昭和の時代、映像に合わせて聴くシンセサイザーの音色はただただ新鮮だった。
演奏者トークでは、里地帰さんから「和胡」を発案した時の話が披露された。中国で約1500年前から続く楽器・二胡(にこ ※2弦)をベースに、日本産の杉や欅、和紙を使い、楽器制作家と共同開発したそうだ。この和胡を100年先、200年先へと伝えていきたいので、曲作りや演奏活動の場を日本・台湾・アメリカへと広げていて、4月はアメリカに行き、2027年にニューヨークでコンサートを行う計画をしていると語っていた。
過去・現在・未来のストーリーを熱く語る里地帰さんの姿は、私にロサンゼルスドジャースの大谷翔平選手を思い浮かばせた。
コンサート後、私の感じた2弦の和胡の音色は、バイオリンのような響きわたる強さとは違い、1音1音に存在感があり、安心感のある美しい音色だった。誰でも気軽にパソコンを使って演奏できる現在だからこそ、今回の生演奏を聴きながら演奏技術に価値があると思った。次回も楽しみだ。
ティータイムコンサートとは
大野城まどかぴあ開館当初から開催している無料(予約不要)のミニコンサート。年4回、大野城まどかぴあ1階ギャラリーモールで開催しています。多世代の方々にお楽しみいただくため、年齢による入場制限はありません。