アートを手に入れてみる?

  • 美術

アートと身近に触れ合えるって素敵なことだ。
美術館で鑑賞するのもいいけれど、忙しい毎日の中でふと目にしたアートに心緩む。
例えば地下鉄七隈線の薬院大通駅。通りすがりに壁に描かれている動物たちと目が合うとニンマリしてしまう。
病院の待合室で心癒されたり、美容院やお店、オフィスで人との会話の糸口になったり。アートは日常で触れて活きるもの。
しかし買うには結構高価だし、お気に入りの絵を見つけるのも大変、沢山は買えないし飽きたらどうする?などなどハードルは高い。
そこで福岡県が取り組んでいる「まごころアート FUKUOKA GALLERY」をご紹介。

福岡で活躍している障がいのあるアーティスト達の作品のレプリカやデータをレンタル・販売しているのだ。
レプリカの貸し出しなので、アート所有の初心者も気を使うことなく(例えば日差しによる退色など)好きな場所に飾ることができる。
またデータは好きに展開していいのもうれしい。
テキスタイルとして活用すればお気に入りのアート柄の洋服や小物などを作ることができ、商品として販売することも可能な料金プランもある。
売上の一部はアーティストに還元され、彼らの活動を支援できる。SDGsの「誰も取り残さない社会」にも通じる。
作品のラインナップは150名のアーティストが制作した367作品。(2026年2月時点)
緻密な鉛筆画からポップなイラスト、抽象画、写真などバリエーション豊かだ。

その作品を展示する「まごころアートFUKUOKA GALLERY展覧会 in大野城」が2026年1月20日~2月1日に「大野城 心のふるさと館」で行われた。

カラフルな鳥たちは自由に歌い飛んでいる。遠くを見つめるライオン、その憂いある瞳の先に優しい風を感じる。ニヒルな猫の視線に心を見透かされている心地がする。

わずか10%の視力を補う技法を独自に編み出して描かれた作品もある。
アーティストたちの、障がいという運命に立ち向かっているその精神に神々しさを感じる。
しかし作品はどれも気負いなく、ひたすらに喜びで溢れている。表現する喜び、生きる喜び。
観ている私たちと分かち合う喜び。こちらも観ていて嬉しくなってくる。

そしてレプリカとは思えない仕上がりにも驚きである。
色彩の鮮やかさはもちろん、使用画材の質感や擦れ、光の加減、ちぎり絵の立体感まできっちりと再現されている。
出力する紙はこだわりにこだわり、アーティストと確認をしながら作られたとのこと。
執念と技術力にただただ感服だ。

まずは作品を見てみてほしい。

お気に入りのアーティストを見つけて活動を応援していく。
そんな楽しみ方もあるかもしれない。